
みなさん、こんにちは!
今年も残すところ僅かとなりましたね。
年末と言えば…ということで、以前ご紹介した「チャリボンat新宿三井ビルディング」も、12月20日・21日の2日間にわたり、多くの方のご協力を得て無事に終えることができました。
当日は、バリューブックスの廣瀬聡氏と成澤健司氏(写真右)をはじめ、寄付先の一つである「特定非営利活動法人sopa.jp」の板谷友香里氏(写真中央)も会場に応援に来てくださいました。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうござました!
さて、これまでキフジョブログの中で連載企画としてご紹介していた「あしなが育英会」の取り組みも、ついに先日最終回を迎えてしまいましたね。
人材育成というものは果てしなく時間のかかるものですが、「学びたい」という意欲を様々な形で支え、未来の社会を担う人材を多様なネットワークの中で丁寧に育もうとする試みは、大変に素晴らしい取り組みであると思います。
個々人の抱える背景や置かれている状況は本当に様々だと思いますが、写真に写っている彼・彼女たちの笑顔からは、「学ぶ」ことに対する意志と喜びがよく伝わってきます。
彼らの故郷への「恩送り」が、また新たな「恩送り(※)」を生み出し、温かい循環が育まれていくと良いなと感じました。
(※)誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送ること
そんな「恩送り」にちなみ、今回は前回ご紹介した「チャリボンat新宿三井ビルディング」の寄付先の1つである「特定非営利活動法人sopa.jp」が取り組んでおられる寄付の活かし方について、理事・事務局長の板谷友香里氏にお話を伺いました。

<2017年度「チャリボンat新宿三井ビルディング」の様子>
「特定非営利活動法人sopa.jp」は、「家族だけじゃない、家族のような温かいつながりのある社会」の実現に向け、
子どもの居場所づくりをはじめとする温かな居場所づくりに関わる様々な事業に取り組まれています。
というわけで早速、sopa.jpさんとチャリボンとのつながりを紐解いていきましょう!

➤バリューブックスの「チャリボン」の仕組みで寄付募集をしようと思ったきっかけは何ですか?
そもそも、日本人にとって、お金を寄付することは抵抗があるとみています。
団体の活動に賛同して、寄付をするにしても、どれ位の金額を出せば良いのか。
なんだか、いきなりハードルが上がってしまいます。
しかしながら、「本を寄付することには抵抗が少ない」と言うことに気づきました。
さらに、本を捨てることへの抵抗はあるにも関わらず、寄付であれば抵抗が少ないのです。これは面白い!
バリューブックスさんに不用となった本を買い取っていただき、その金額が全額sopa.jpへの寄付になる。
チャリボンの仕組みを聞いた時に、とっても画期的で感動しました。
友達にもお金の依頼はしづらいのですが、チャリボンは簡単にお願いできるのです。
素敵な仕組みなので、sopa.jpでも「チャリボン」で寄付募集を行おうと考えました。
……ふむふむ。
確かに「お金を寄付してください!」というのは少し言葉にしにくいですが、
「不要な本を譲ってください!」ということであれば、気持ち的にもなんだか声をかけやすいですよね!
➤「チャリボン」を通じて実施したこと・これからやってみたいことは何ですか?
毎月、バリューブックスさんから寄付者名簿が届きます。
そこに知り合いや友人の名前があると、とっても嬉しいのです。
ただ、殆どの人は知らない方で、「いつも、配達の方に集荷をお願いしているけれど、
実際に、寄付をしてくれる人はどんな人なのだろう。」と漠然と思っていました。
年賀状などもお送りした年もありましたが、直接お会いして、寄付者の方との交流をした事はありませんでした。
そこで、師走らしい「掃除」「マラソン」とファンドレイジングをかけて、新年に向けて新しい未来を創ることを意図して、
「チャリ本マラソン2017〜あなたの断捨離が子どもの未来をつくり出す〜」を開催しました。

<チャリ本マラソンゴール地点での1daycafeでの様子>
「チャリ本マラソン」とは、端的に説明すると…
本を寄付してくれる方に直接、sopa.jpの理事・事務局長である板谷が会いに行き、本を受け取るというものです。
本を寄付してくれる方や不要となった本を集めてくださる方の家を、マラソンの給水所に見立てて「給本所」と呼び、
都内10箇所を巡りました。すると下記のような効能が見えてきました。
・気軽に年末の「断捨離」を楽しみながら参加でき、気が付いたらチャリティになっていた!
・一人でも参加できるけれど、「ひとりじゃない」一体感も得られる
・Facebookなどでのつながり、広がりを体感できる
・sopa.jpの事業や活動を知ってもらうキッカケになる
そのほか、ブログなどを見て初対面の方が申し込みをしてくださったり、
オフィスのご近所の方との交流を持つことができたりもしました。
1日で、走行距離は133.1km。トータルで442冊、13,484円の買い取り金額になりました。
sopa.jpでは、「チャリボン」の買い取り金額で、子ども向けのICTやコミュニケーションに関する講座を無償提供しています。
今回の「給本所」の中には、子ども食堂などに携わっている方もいらっしゃいます。
今後、今回のご縁で繋がった、子ども食堂へ、子ども向けの出張講座をしに行くなどしていければと思っています。
……本を寄付してくださる方の自宅や事務所をマラソンの「給水所」に見立てて「給本所」と呼ぶなんて!
斬新な試みですね!寄付者にとっても団体にとっても、直接顔を合わせるということは、
双方にとってやはりお互いを知り・支えあう良い機会となっているのですね。
➤sopa.jpさんは今年で2回目の参加となりますが「チャリボンat新宿三井ビルディング」へ参加してみての感想を教えてください。
日頃からお力添えを頂いているトヨタ財団さんは勿論のこと、普段関わったことのない新宿三井ビルで働いている方で、
本を寄付してくださった方へも、今回の取り組みを通して、関係性を築くことができたり、必要とされている方に、
sopa.jpや「そとんち」の存在を知って頂けたりする機会が持てるのであれば、とっても嬉しいと感じています。

昨年の「チャリボンat新宿三井ビルディング」での寄付金を元に、2017年3月20日に「発達障がいを個性として生きていく〜親や教師、その子の成長を願っている人が子どもの成長や前進を止めないために〜」という講座を開催しました。親子ダブル講座の制度により、「家族の誰かがお子さんと留守番する」と言う事が減り、前回よりもご夫婦、ご家族で参加される方が増えました!
【大人の講座】
講師の池田さんは、看護師をしながら4人の発達障がいのお子さんを育てています。(家族サポートLive With理事)講座では、4人のお子さんの年齢や障がいのレベル、いたずらのエピソードや様々な葛藤等のご自身の体験やコミュニケーションのコツについてお伝え頂きました。
【子どもの講座】
子ども達は、演出家で社会福祉士。特別支援学級の子ども達への演劇指導などもしている神山一郎さんによる、演劇の特別講座!
子ども達は初対面で、年齢も異なるはずですが、みんなで作戦会議をしたり、拍手を飛ばし合うゲームをしたりコミュニケーションに関わる事や、自由に遊ぶという事を存分に行っていました。
参加してくださった方もとっても喜んでくださいました。
……「チャリボンat新宿三井ビルディング」当日も、朝から本を寄付しにきてくれた寄付者の方にチラシを手渡しされていた板谷さん。
寄付の使い道についても丁寧に説明されておられました。
「親子ダブル講座」というイベントの実施方法も面白いですね!
➤今年の「チャリボンat新宿三井ビルディング」で寄せられた寄付金はどのように活用されるご予定でしょうか?
寄付をしてくださる方、全員にお子さんがいるとは限りません。
子どもの未来や教育、保育に関心は高くとも、私のように、独身で子どもの居ない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、頂いた寄付金額を自主上映の映画をお借りするお金を原資にして、
2018年1月6日(土)に映画「みんなの学校」の上映会を開催する事にしました。
寄付の際に、「自分の支援した寄付がどう使われているのか?」と言うことを
きちんとお伝えすることも大切であると考えているからです。
この映画は、「学校はみんなで作るものだ」という考え方から特別支援学級を設けず、同じ教室で一緒に学び、
問題が起きたら「みんな」で解決していくという、大阪に実際にある公立小学校のドキュメンタリー映画です。
先生だけでなく、生徒ひとりひとりが自主的に自分の学校を作り、それだけでなく保護者や地域の方も率先して
【自分もこの学校を作る一員だ】と学校に来る。映画を観た後、みんなで感想を語り合う時間をつくり、
あらためて「教育」について考える場を創る場にします。
sopa.jpの「家族だけじゃない家族のようなつながりある社会」やsopa.jpの事業の中の「そとんち」が持っている、
「おうちの外のもう1つのおうち」と言う世界観と映画は、とってもマッチしているとみています。
私自身がNPOで大切にしていることに共感してくださる方や、さらにsopa.jpに興味を持ってくださる方が増えたら嬉しいです。
既に、先日のチャリ本マラソンに参加してくださった方などが3名程、当日のボランティアスタッフに名乗りをあげてくださっています。

参加費は、映画を観にいらっしゃる方は2,000円(税込)。
チャリ本に協力してくださった方は、会場費のみの500円(税込)で、映画と言う共通体験ができる機会を設けました。
会場で配布したチラシの申し込みフォームにある「チャリボン at 新宿三井ビルディングに協力しました!」にチェックをつけてくださった方は、会場費のみで映画にご招待するという仕組みです。
■申し込みフォーム
前回の記事では寄付の仕組みを提供している側の想いをお伝えしましたが、今回はその仕組みを介して寄せられた寄付を、
団体側がどのような想いで活用されているのか、という視点でお伝えしました。
みなさんから寄せられた寄付が、sopa.jpさんの取り組みを通じて、また新たな形で社会へと還元され、
巡り巡って誰かの力となっていく様子が、板谷さんのお話からよく伝わってきましたね。
板谷さん、ご協力ありがとうございました!
それでは、すでに一足早く仕事納め…という方もいらっしゃるかもしれませんが!
今年ももうひと踏ん張り頑張ってまいりましょう!
「チャリボンat新宿三井ビルディング」もまだまだ引き続き1月上旬頃まで郵送での受付を行っているので、
もしお手元に不要な書籍やDVD、ゲームなどがございましたらご協力ください。お待ちしています!