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あしなが育英会 ~国内活動プログラム その②~

~国内活動プログラム その②~

引き続き、あしなが育英会を紹介します。今回は、寄付を担当する総務課、募金事業やつどいを担当するあしなが運動課、奨学金を担当する奨学課と返還課より4名の女性に登場いただいて、国内活動についてお話を伺います。

「寄付する側」「寄付される側」の橋渡しとあしなが育英会を支えている皆様。

左から、安藤千絵さん、加藤裕美さん、佐藤春奈さん、山田美保さん、そして筆者の安部三幸。

~遺児のための奨学金50年~

皆様からのご寄付があるからこそ、あしなが育英会の幅広い活動が実現していると、スタッフの方々は、日頃より感謝をしていらっしゃいます。あしなが育英会の活動の根幹には、奨学金を利用している大学生たちが次世代のために募金を行う「恩送り」の精神があります。来年度からは、給付型奨学金も始めることが発表されました。従来の貸与型だけでは十分ではない、返還の不安があるなど、現代の学生たちの声に応えて新設されました。

奨学課の山田美保さん。「給付型奨学金について、電話やメールなどで問い合わせをたくさん頂いています」

~先輩・後輩・仲間とつながる「つどい」~

奨学金を利用している高校生、大学生は、毎年「つどい」と呼ばれるサマーキャンプに招待されます。全国8か所で開催される高校生のつどいは3泊4日で、のべ1700人が参加、山梨県で行われる大学生のつどいは4泊5日で650人が参加する一大イベントなのです。心のケアプログラムに加え、留学生や海外インターン生と生活を共にしながら、将来の展望を話し合ったり、様々な課題に取り組んだりします。心理的・教育的なプログラムを体験しながら、かけがえのない友達を作る…これがつどいの目的です。高校生のつどいでは、大学生がリーダー役をつとめ、あしなが職員と共に数百人の学生をまとめるため、リーダーシップ、共同作業、事業運営を体験する、貴重な機会にもなっています。

~奨学生のための心塾(こころじゅく)~

心塾は、奨学金で大学へ進学した学生のための寮です。関西の大学へ通う学生は兵庫県神戸市の心塾を、首都圏の大学へ通う学生は東京都日野市の心塾を利用しています。利用料は朝夕の2食が付いて月額1万円。日本中、また世界各地から集まった学生たちが共同生活をする中で、互いに触発しあい、成長することを目指しています。読書感想文講座、ネイティブによる英語講座、著名人による講演など、教育的なプログラムも充実しています。

あしなが運動課の加藤裕美さん。

「『仕送りが無くても首都圏の大学に通える』があしなが育英会の売り文句です。心塾を利用することで、それが実現します。『寮』と呼ばずに、『塾』と呼ぶのは、そこが単なる居住スペースではなく、心を育てる教育機関のひとつと考えているからです」

~子どもたちのケアプログラムを行うレインボーハウス~

国内5か所あるレインボーハウスは、あしなが育英会のシンボル的存在です。

神戸レインボーハウスは、神戸淡路大震災の後に、仙台、石巻、陸前高田のレインボーハウスは、東日本大震災の後に建設されました。

レインボーハウスでは、未就学児から中高生までの様々なケアプログラムが定期的に開催され、子どもたちと、遺族たちの心のケアにつとめています。神戸市と日野市のレインボーハウスには、大学生のための学生寮「心塾」が併設されており、大学生たちもケアプログラムに参加するなど、相互の学びの場となっています。

寮生やインターン生たちに向けて講演を行う玉井義臣会長。「国際性」「行動力」「広い視野」「暖かい心」はあしなが育英会の理念。

東北レインボーハウスの情報はこちら

東京・神戸レインボーハウスの情報はこちら

~遺児と家族のための「心のケアプログラム」~ 

心のケアプログラムでは、ファシリテーター(研修を受けたスタッフやボランティア)が、子どもたちと遊びながら、心の傷や葛藤を乗り越えるお手伝いをします。父親や母親のためのカウンセリングや懇談会、料理教室などもあり、親子が安心して過ごせる時間と空間を提供しています。

返還課の安藤千絵さん。

「東北は縦に長いので、3か所のレインボーハウス以外のところでも、場所を借りてケアプログラムを開催しています」

~奨学生のための海外研修プログラム~

あしなが育英会の奨学生は、ウガンダ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、アメリカなど各地で行われている研修に参加することができます。短期・長期のプログラムがあり、目的や学生生活に合わせて選ぶことができます。語学を習得し、日本では体験できない様々な経験をして国際感覚を身に付けます。

~寄付者とのつながり~

あしなが育英会は機関紙「あしながファミリー」を年6回発行して、定期的寄付者である「あしながさん」や支援者、協力者の方々に近況報告をしています。2017年11月には第150号を発行しました。

機関紙を手にニッコリ微笑んでいるのは、会長室の松村麻未さん。

また、継続寄付者の方には、奨学生から年賀状か、残暑見舞いか、卒業のお礼のはがきのいずれか1通が届けられます。

事務局が後から住所を入力するので、お互いに面識はありませんが、ご寄付者の方と、学生の間の交流となっています。

寄付を取りまとめる総務課の佐藤春奈さん。

「『ランチを外食せずにお弁当にしてお昼代を貯めました』『病気だったけれど、治ったのでまた寄付できそうです』など、ご寄付者の方からメッセージをいただきます。

このあと「あしなが育英会 ~国際活動プログラム その③~」に続きます

あしなが育英会HP  http://www.ashinaga.org/


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